ここ数日、春の訪れを感じるここアミアン!
でも、おかげで花粉症が...
目のかゆみだけじゃなく、鼻水ももうずるずる(笑)
はぁ...いやだ、いやだ...
話は変わって、数日前、トンボと"ファーストフード・ネイション"というDVDを見ました!
"ミッキーズ"というアメリカの架空のファーストフード店を通して、従業員の意識問題、
工場の衛生問題、移民問題、環境問題などを描いた映画...
ミッキーズは新商品の"ビッグワン"が大ヒットし、業績を大幅に伸ばしている
ファーストフードチェーン...
映画はミッキーズのコロラド州はコーディにある店舗のパテから大腸菌が発見された!
というところから始まります...
つまりは、パテに牛の糞便が混入しているというのです...
そこで、ミッキーズの幹部の男性が社長命令で現地に調査に向かうのですが、
店舗に赴き視察で来たとアルバイト店員に伝えると、裏の調理スタッフは
ハンバーガーにつばを吐き捨て提供...
その後、彼は精肉工場にも視察に行きますが、工場の案内係の後にくっついて、
見て回るのみ...
衛生管理は完璧、従業員も皆白い作業服を身につけ、テキパキと作業をこなしている...
"一体どこに問題があるというのか?"
問題の根底を見つけられない彼は、過去に工場に牛を卸していた農夫と、
精肉業者に会うことにする...
そこで、彼は工場の実態を知り、一度はそのことを告発する!間違っていることは
正さなければ!と奮起するのですが、結局は保身を選んでしまう...
彼が知った実態とは...
コーディの工場では、たくさんのメキシコからの不法入国者が安い賃金で働いていて、
素人同然の彼らが、牛の屠殺、大型機械の点検、洗浄作業を行っていて...
そこではもちろん日々事故が起こります...
機械に巻き込まれ手や足を切断、それでも会社は"仕事中にドラッグを使っていた!"
などの事実かどうかもわからないことを言い保障はゼロ...
早すぎる作業レーンの流れについていけず、内臓を取り出す作業中に腸を傷つけ
肉に糞便が付着...
工場を管理する精肉業者の男性は、
"会社勤めをするってことは、少なからずクソを
食らうってことだ!いいか、パテは店舗でよく焼かれる、何が問題がある?
メキシコ人たちを解雇しろってのか?工場を封鎖しろってことか?
むしろ俺は感謝される立場なんだよ?〇〇ドル/キロで肉を卸せるのなんて、
俺のとこだけだぞ?俺はビッグワンの影の功労者なんだからな!"
と...
彼の言っていることの全てが正しいわけではもちろんないけど、すごくよくわかる...
この映画の原作は"ファーストフードが世界を食いつくす"という書籍...
すごいタイトルですね...
映画を見た後、色んなことをトンボと話しました
この映画から何を感じ、何を思うか?と...
私が思うのは、問題の根本はファーストフードは悪!ってことでも、
肉を食べるのはやめよう!ってことでも、こんな工場つぶしてしまえ!ってことでも、
不法入国者は排除せよ!ってことでも、誰が悪で、誰が善とか、
そういうことではなくて、"安さ"を追求しすぎることにあるんだと...
安さを求めすぎるから、肉の単価を下げたい→従業員に良い賃金は払えない→
素人でも不法入国者でも雇う→しっかりと知識、作業内容をトレーニングする手間は
かけられない→事故が起こっても保障しない、とどんどん悪いことへ繋がってしまう...
そこで思い出したのが、フランスのマクドナルド...
日本やアメリカの価格に比べるとちっとも安くない!!!
トンボと私で、セットを2つ頼んで、プラスハンバーガー1個とか買うと、
それだけで2000円くらいになっちゃいます>_<;
それでも、フランスのマクドナルドがすごいと思うのは、
バンズ、パテ、野菜など全ての材料に国産のものを使っているということ!
これはフランス生まれの"Quick"というファーストフードチェーンも同じ!!
安さだけを追求せず、国産の安心して食べられるものだけを使う、
国内の農業、畜産業者を守る...
これだけの理由があるなら、少し高くても納得してしまいます...
ちなみに、フランスの食料自給率は2007年のデータで111パーセント!!
日本は40パーセントです
フランスのそこら辺のお店の従業員の態度や、仕事への姿勢は本当に呆れることが
多いけど、この食料自給率は本当にすごいと思います^^/
食料自給率の詳しいことはこちら↓
wiki:食料自給率
ちょっと話はそれますが、昨日スーパーに行ったら新じゃがが売ってたんですけど、
モロッコ産だったので買うのやめちゃいました^^;
せっかくこんなフランスに住んでいるんだから、フランス産を買いたいなと思って...
かなりネタバレしちゃいましたけど、機会があれば"ファーストフード・ネイション"
見てみてくださいね^^/
牛の屠殺問題とか、大量の牛が引き起こす環境問題とか、今日のブログでは触れません
でしたけど(長くなっちゃうので...)、見終わった後誰かと話し合いたくなるような、
そんな映画です!
今日も最後までお付き合いありがとうございます!
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